障害者の太平洋戦争を記録する会




あの戦争下で、体の不自由な人たちがどのように生活して、どのような体験をしたか、
一冊の記録文集にまとめてみては、どうか。
そんなことが仁木先生ご夫妻の間で、話されたのが1980年。
その年の4月には、ご夫妻を含めた5人の仲間でこの会はつくられました。
翌年の1981年が「国際障害者年」だったが、一年限りのお祭り騒ぎになることを危惧して、
何かあとに残るものを作りたいというのがきっかけとなりました。

まずは5月から8月頃に発行される障害者サークル誌や、障害者施設に
目的などを書いたチラシを送ったところ、続々と協力団体・施設があらわれ、
強い思いが込められた約60篇の原稿・写真等が送られてきました。

そこから約30篇に絞る作業が会によって行われました。
記録文集の趣旨は、戦争前から体の不自由な一般市民が戦争にぶつかって
どのような体験をしたかということなので、
戦争によって障害者になった「傷痍軍人」の作品や
空襲などで体が不自由となった一般市民の作品は極力減らすこととなりました。

この文集は体の不自由な方たちの愚痴話ではない。
体の自由が利かないまま、戦争に巻きこまれたときに、
果たして自分ならどのように生きていこうとするか。
そんなことを考えさせられる貴重な記録文集なので、是非ご一読をお薦めします。


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