消えたおじさん(きえたおじさん)
  初出誌
1961年(昭和36年) 東都書房『消えたおじさん』
 作品関連
  書籍 1961年 消えたおじさん 東都書房
  書籍 1983年 消えたおじさん 講談社青い鳥文庫
書籍 消えたおじさん(83年と内容は同じ・非売品) スミセイ児童文庫
書籍 2002年 子供たちの探偵簿 昼の巻 出版芸術社
  書籍 2013年 仁木悦子少年少女小説コレクション2 論創社
 事件の舞台
   恵比寿・・・国枝宅、川村医院、野上隆一宅、吉田宅、商店街
   田端・・・柴加ゴム工業KK
   高田馬場・・・アパート「松雲荘」
   草加・・・柴加ゴム工業倉庫
 あらすじ
 小学校の明夫が新聞配達で画家の野上隆一の家に行った時、普段は起きている隆一が起きていなかったことが気になっていた。大好きな隆一のことが心配になった明夫は、学校帰りに隆一宅に寄ってみるのだが隆一の姿が見当たらず、部屋の中には茶色い犬の毛や柱につく血痕などが見つかり、急いでおまわりさんに相談しようと駅前交番に行った。しかし巡査たちは全く相手にしなかったため、明夫は独自に隆一を探すことにした。
 登場人物
国枝 明夫 小学6年生。毎朝新聞配達をする少年。
野上 隆一 画家。デザイナー。明夫と仲良し。体重が84キロ。あだ名は「リュウおじさん」。
吉田のおばさん 野上宅の近所に住む主婦。
森田 明夫の友だち。
清ちゃん 明夫の友だち。
小川 明夫の友だち。あだ名は「トンカチ」。
正彦 明夫の友だち。
山本キヨ子 事件の目撃者。駄菓子屋の娘。小学2年生くらい。
柴 加三郎 「柴加ゴム工業KK」初代社長。
柴  鉄平 加三郎の息子。「柴加ゴム工業KK」2代目社長。通称「柴犬の鉄」。
野上 竹造 鉄平が率いる「柴加一家」の仲間。隆一の父。通称「ガミじいさん」。
黒メガネ 「柴加一家」の仲間。
赤はな 「柴加一家」の仲間。
ハジキのミネ ピストルの名手。ギャング。
おかみさん 金物屋の隣の魚店のおばさん。
あんちゃん 「魚正」の若い店員。
おじさん 風呂屋の店主。
町田ユキ子 夜間高校の生徒。みなし子。
トムソン ユキ子の養父。アメリカ人貿易商。
サブ 吉田が飼っていた犬。茶色の大型犬。
ペス 吉田が新しく飼った犬。白い子犬。
明夫の母。
隆一の亡母。長崎の原爆で死亡。
隆一の亡姉。長崎の原爆で死亡。
三谷 健吾 警視庁捜査一課警部補。
刑事 三谷の仲間。
警官 駅前交番の巡査。