遮断機の下りる時(しゃだんきのおりるとき)
  初出誌
1984年(昭和59年) 小説現代10月号
 作品関連
  雑誌 1984年 小説現代10月号 講談社
  書籍 1984年 青い風景画 立風書房
  書籍 1988年 青い風景画 講談社文庫
  ドラマ 1989年 遮断機の下りる時 関西テレビ系
  書籍 1993年 青い風景画(下) 埼玉福祉会
 事件の舞台
   都下H・・・賢が住むマンション、古道具店「南雲堂」、加島邸、秋本邸
   中野・・・志水千紗子宅
 あらすじ
 10か月前に突然指が動かなくなり、偉大な音楽家を父に持つ妻と別れさせられたピアニスト・長束賢は将来に絶望し、踏切で飛び込み自殺を図ろうとしていた。しかし賢が飛び込もうとした瞬間、自分の目の前で飛び込み自殺を図ろうとしていた志水千紗子を助けてしまった。そこで自室に戻った賢が千紗子に自殺動機を聞くと、彼女は突然襲いかかってきた伯父に抵抗し殴り殺してしまったと告白し始めた。
 登場人物
長束  賢 新進ピアニスト。28歳。10か月前に突然指が動かなくなる。
志水千紗子 不動産店の事務員。
志水千代子 千紗子の亡母。1ヶ月前に心臓病で死亡。
志水格次郎 千紗子の伯父。父方の兄。骨董屋「南雲堂」を経営。
小里 良子 「南雲堂」の女性事務員。40歳代後半。
松堀 国夫 「南雲堂」の店員。27~8歳。
加島 「南雲堂」のお得意先。日本画家。
加島夫人 加島の妻。
秋本 「南雲堂」のお得意先。会社社長。
秋本夫人 秋本の妻。
中田 秋本家のお手伝い。
長束あかり 賢の元妻。お嬢様育ち。
あかりの父。「首都フィルハーモニー」の常任指揮者。
黒川 浩介 H署警部補。