光った眼(ひかっため)
  初出誌
1984年(昭和59年) 小説現代3月号
 作品関連
  雑誌 1983年 小説現代3月号 講談社
  書籍 1984年 青い風景画 立風書房
  書籍 1988年 青い風景画 講談社文庫
  書籍 1993年 青い風景画(下) 埼玉福祉会
  書籍 2002年 子供たちの探偵簿 朝の巻 出版芸術社
 事件の舞台
   都下S市・・・浩也の家、広尾信昭宅、アパート「清美荘」、喫茶「霧」
   静岡・・・治郎の実家
   奥多摩・・・第2の死体発見現場
   新宿・・・浩也が万引を見てしまうデパート
   多磨墓地・・・葉子の墓
   よみうりランド・・・理美子と浩也の一家が遊びに行く遊園地
 あらすじ
 新宿のデパートへ母に連れていってもらった小学5年生の浩也は、普段から優しくしてもらっている近所の主婦・広尾葉子が万引しているのを見てしまう。それも見た時に自分の目が一瞬光ったのだ。どうやら同じフロアにいた見たことのある背の高い男が、葉子の万引シーンをフラッシュをたいて写真撮影したらしい。そこで浩也は男が住むアパートを探し出すのだが、男は自室で殺されていた。浩也は犯人が葉子だと思い、現場にあった彼女のスカーフとフィルムを持ちだしてしまう。すると浩也が葉子の家に着くと、彼女が家出をしていたことが知らされ、後日奥多摩の雑木林の中から葉子の死体が発見される。
 登場人物
浩也 団地に住む小学5年生。
奈々 浩也の妹。小学1年生。
パパ 浩也・奈々の父。
ママ 浩也・奈々の母。
広尾 信昭 近所の住宅地に住む会社員。
広尾 信子 信昭の妻。29歳。浩也たちに優しい。
角田理美子 信子の従妹。大学生。
治郎 浩也の従兄。専門学校生。
坪形 章三 シナリオライター志望の男。27歳。無職。アパート「清美荘」に住む。
与田ひろみ 信昭の同じ課に所属するOL。
中川 信昭の元同僚。数年前にガンで死亡。
中川の妻。保険外交員。
野内 昌代 信昭の愛人。
お姉さん プラモデル屋の太ったお姉さん。
おばあさん 腰の曲がったおばあさん。
郵便屋さん 配達中の郵便局員。
管理人 アパート「清美荘」の管理人。
大野 浩也が1年生だった時のクラス担任。女性教師。
おじいちゃん 静岡に住む治郎の父。
おばあちゃん おじいちゃんの妻。