青い香炉(あおいこうろ)
  初出誌
1980年(昭和55年) 野性時代6月号
 作品関連
  雑誌 1980年 野性時代6月号 角川書店
  書籍 1981年 赤い猫 立風書房
  書籍 1984年 赤い猫 講談社文庫
  書籍 1984年 赤い猫 新装版 立風書房
  書籍 1989年 赤い猫(上) 埼玉福祉会
  書籍 1992年 ミステリーの愉しみ2 密室遊戯 立風書房
  書籍 1996年 仁木兄妹の探偵簿 妹の巻 出版芸術社
書籍 2018年 赤い猫 ミステリ短篇傑作選 ちくま文庫
 事件の舞台
   栃木県S町の奥・・・民宿「三杉荘」
   栃木県S町・・・研原碧山宅
   渋谷・・・横崎誠三が住むマンション
   堺・・・碧山の郷里
 あらすじ
 北関東の山奥にある民宿「三杉荘」には四人の宿泊客が泊まっていたが、突然の暴風雨が吹き荒れ宿では停電がおきていた。また宿へ向かう途中の道も寸断され、帰れなくなってしまった人たちも宿で一夜を過ごすこととなった。そこで宿泊客たちは居間に集まって話をすることになったが、同じ停電の日におこったS町でおこった未解決の殺人事件が話題となり、みんなで推理合戦を繰り広げることになった。
 登場人物
三杉 平太 S町の山奥で民宿「三杉荘」を経営。
三杉カノエ 平太の妻。
仁木雄太郎 「三杉荘」の宿泊客。某大学の理学部植物学科助教授。45~6歳。
菊並亜矢子 「三杉荘」の宿泊客。画学生。21~2歳。3か月ほど研原邸の家政婦をする。
高城寺 拓 「三杉荘」の宿泊客。東京にあるQ大学法学科4年生。
小木曽末男 「三杉荘」の宿泊客。宝飾関係のセールスマン。
野田 陽平 郵便配達員。40歳前後。
宇田美那子 遅れてやってきた「三杉荘」の宿泊客。ほっそりした女性。20歳代。
宇田 敦彦 美那子の夫。サラリーマン。「三杉荘」には来ていない。
研原 碧山 著名な陶芸家。
碧山の妻。別居中。
清野 碧山の弟子。
楠本 碧山の弟子。S町の民芸品店に勤める。
横崎 誠三 碧山の義弟。妻の弟。30代半ばのプレイボーイ。
伊勢 郁夫 碧山の古い友人の息子。
従弟 カノエの従弟。手芸材料問屋の社員。