うさぎさんは病気(うさぎさんはびょうき)
  初出誌
1979年(昭和54年) ベルママン12~2月号
 作品関連
  雑誌 1979年 ベルママン12~2月号 学習研究社
  書籍 1981年 赤い猫 立風書房
  書籍 1984年 赤い猫 講談社文庫
  書籍 1984年 赤い猫 新装版 立風書房
  書籍 1989年 赤い猫(下) 埼玉福祉会
  書籍 1990年 十二支殺人事件 天山文庫
書籍 1996年 仁木兄妹の探偵簿 妹の巻 出版芸術社
書籍 2018年 赤い猫 ミステリ短篇傑作選 ちくま文庫
 事件の舞台
   砧・・・浅田史彦宅、多治木宅、白石音楽教室、サカエゲームセンター
   成城?(隣町)・・・星菱銀行
 あらすじ
 木曜日の午後だけ臨時のピアノ講師を引き受けた悦子は、受け持っている生徒の矢込通子の様子が妙に気になっていた。通子は「うさぎさんの歌」のうさぎが病気になるフレーズになると、彼女の祖母・ヨシの死を連想し悲しんでしまうのだ。ヨシはまだ健在だし、通子の母・靖子も悦子に恐縮していたのだが、そこへヨシが川に落ちて溺死したという知らせが入った。靖子の話では、ヨシは何故か急いで戸締りをして出かけていったようで、話から違和感を感じた悦子はヨシの目撃者を独自に探すことになった。
 登場人物
浅田 悦子 好奇心旺盛な素人ママ探偵。「白石音楽教室」でピアノの臨時講師をする。
浅田 史彦 悦子の夫。東都新報社航空部のヘリコプターパイロット。
浅田 哲彦 悦子と史彦の長男。あだ名は「テッチン」。幼稚園児。
浅田 鈴子 悦子と史彦の長女。あだ名は「スウコ」。2歳。
白石 克子 「白石音楽教室」経営者。体が弱い独身女性。
矢込 通子 「白石音楽教室」のピアノの生徒。4歳。
矢込 慎一 通子の父。
矢込 靖子 通子の母。
矢込 ヨシ 通子の祖母。慎一の母。73歳。
栗畑 玲美 「白石音楽教室」のピアノの生徒。
栗畑夫人 玲美の母。子供のことに一生懸命。
野前 広人 栗畑の知人の息子。栗畑家の2階に下宿する大学生。
小葉 雅哉 「白石音楽教室」のピアノの生徒。小学2年生。昆虫好き。
小葉夫人 雅哉の母。
綾川 小学校の6年1組のクラス担任。40歳代の女性教師。
用務員 小学校の用務員。
ラビ 矢込家の隣宅で飼われているアンゴラうさぎ。
青年 野前の友人。眼鏡をかけている。
平岡のおばさん 小葉家の近所の主婦。
平岡のお姉さん おばさんの娘。
主人 東朝新聞の販売店の主人。
集金人 ガス会社の集金人。
セールスマン 川のそばを歩いていたセールスマン。
多治木のおばあちゃん 浅田家の向かいに住むおばあちゃん。悦子と気が合う。
多治木 昇 おばあちゃんの孫。哲彦の友だち。