うす紫の午後(うすむらさきのごご)
  初出誌
1978年(昭和53年) ミステリマガジン3月号
 作品関連
  雑誌 1978年 ミステリマガジン3月号 早川書房
  書籍 1979年 暗い日曜日 角川文庫
  書籍 2002年 子供たちの探偵簿 朝の巻 出版芸術社
  書籍 2010年 子供たちの長い放課後 ポプラ文庫ピュアフル
 事件の舞台
   都下某市・・・竹井宅、秋場小夜子宅、スーパー「タカサキヤ」、喫茶店「いずみ」
          市立図書館、マンション「日の出レジデンス」
   杉並・・・香代子の友人の家
 あらすじ
 小学6年生の竹井千加は、欲しくて欲しくてたまらない薄紫色のスカーフを見るために近くのスーパー「タカサキヤ」へ出かけた。しかし見ているうちにどうしてもほしくなり、つい出来心から彼女はスカーフを万引してしまう。そして店を出るまでに店員に見つからないよう歩いていた千加だったが、その途中の婦人服売場で隣宅に住む秋場小夜子もブラウスを万引しているところを見てしまう。美人ではないが心が優しく、千加にも優しく接してくれる小夜子が捕まってしまうのは嫌だと思った千加は、そのことを自分だけの秘密にして誰にも言わないと心に決めた。そして帰宅した千加は隣宅の秋場家で小夜子の妹・香夜子が殺されていることを知った。
 登場人物
竹井 千加 小学6年生。
竹井 美加 千加の妹。小学4年生。
パパ 千加・美加の父。
ママ 千加・美加の母。
秋場小夜子 証券会社の電話の交換手。竹井家の隣宅に住む。美人ではない。
秋場香夜子 外国のファッション会社の社員。小夜子と同居する妹。美人。
正岡 小夜子の婚約者。
垣之内浩二郎 千加のクラスメイト。
垣之内太一郎 浩二郎の兄。東都新報社社会部の新人記者。
さゆり 千加のクラスメイト。
おばさん さゆりの母。畳屋の奥さん。
柏田 近所に住む主婦。
おばあさん 近所に住む品の良いおばあさん。
おばさん 近所に住む果物屋のおばさん。
おじさん 近所に住む不動産屋のおじさん。
おばあさん 「タカサキヤ」の買い物客。
おばさん 「タカサキヤ」の買い物客。
刑事 四角く角ばった輪郭の刑事。