蜜色の月(みついろのつき)
  初出誌
1977年(昭和52年) 問題小説6月号
 作品関連
  雑誌 1977年 問題小説6月号 徳間書店
  書籍 1978年 緋の記憶 立風書房
  書籍 1981年 緋の記憶 異装版 立風書房
  書籍 1983年 緋の記憶 講談社文庫
  書籍 1984年 緋の記憶 新装版 立風書房
  書籍 2005年 探偵三影潤全集 青の巻 出版芸術社
 事件の舞台
   高田馬場・・・桐影秘密探偵社
   大泉学園・・・椎葉卓二郎邸
   石神井公園・・・卓二郎の仕事場「さつきハイツ」、由子が住むアパート「城北荘」
   新橋・・・三影と早夜子が再会したレストラン
   外神田・・・世紀社
   練馬区旭町・・・桃李女子学園中等部
   中央線沿線・・・村田吾郎宅
 あらすじ
 「小説世紀」の編集部員・淵中昌夫は、有名な推理作家・椎葉卓二郎の原稿を預かり会社に戻る途中、電車内で居眠りをしていたすきに原稿を紛失してしまった。そこで昌夫の恋人・飯谷早夜子は、高校時代に世話になった三影にこのことを相談した。そこで三影はまず目撃者を探したが、沿線の学校に通う女子中学生から、昌夫の隣に座っていた強いオーデコロンをつけた長髪の男が怪しいという情報を得た。そして次に椎葉卓二郎の調査を始めようとした時、卓二郎の内弟子・阿木由子が自宅アパートのガス爆発で死亡したニュースを知る。
 登場人物
三影  潤 「桐影秘密探偵社」刑事担当の調査員。
桐崎 秀哉 「桐影秘密探偵社」民事担当の調査員。
桐崎 桃子 「桐影秘密探偵社」秘書兼事務員兼会計係。旧姓・小田。
椎葉卓二郎 有名な推理作家。
椎葉夫人 卓二郎の妻。痩せて神経質そうな顔立ち。
息子 卓二郎の長男。大学生。
阿木 由子 卓二郎の内弟子。28歳。
淵中 昌夫 出版社「世紀社」の社員。雑誌「小説世紀」の卓二郎の編集担当。
飯谷早夜子 昌夫の恋人。23歳。高校時代、スキー教室で三影にスキーを教わる。
編集長 「小説世紀」編集長。昌夫の上司。
佐倉夫人 「桐影秘密探偵社」があるマンションの5階に住む主婦。
村田 吾郎 佐倉夫人の従弟。35歳くらい。官庁勤め。
阿木  昇 由子の亡兄。吾郎の同人誌仲間。9年前に事故死。ペンネームは「空知昌平」。
少女 「桃李女子学園中等部」2年B組生徒。
教師 「桃李女子学園中等部」2年B組教師。中年の教師。
駅員 石神井公園駅の駅員。