アイボリーの手帖(あいぼりーのてちょう)
  初出誌
1977年(昭和52年) 小説新潮3月号
 作品関連
  雑誌 1977年 小説新潮3月号 新潮社
  書籍 1978年 緋の記憶 立風書房
  書籍 1981年 緋の記憶 異装版 立風書房
  書籍 1983年 緋の記憶 講談社文庫
  書籍 1984年 緋の記憶 新装版 立風書房
  書籍 2003年 短歌殺人事件 光文社文庫
  書籍 2005年 探偵三影潤全集 赤の巻 出版芸術社
 事件の舞台
   高田馬場・・・桐影秘密探偵社
   広尾・・・「シャトー若竹」、美那が住むアパート
   目黒・・・敦雄が経営するアクセサリー店
   大岡山・・・楠原茂登子宅
   柿の木坂・・・保津輝子宅
   石和・・・遺体の発見現場
   墨田区・・・高城が住むアパート
   市ヶ谷・・・旭日印刷
 あらすじ
 三影は宝石店経営の井草敦雄から失踪した妻の捜索依頼を受けた。敦雄によると、一昨日の土曜日から失踪した妊娠中の妻・千鶴とは結婚してまだ一年そこそこしか経っておらず、今まで一度も無断で家を空けることもなかったようだった。そこで三影は手がかりを探すため井草が住むマンションに向かうが、千鶴の机の引き出しの中から、短歌が書かれたアイボリー色の手帖と共に遺書めいたメモも見つかった。また、三影は井草家の通いの家政婦・志摩木美那から、千鶴宛てに変な男から電話がかかってきていたということを聞きだした。
 登場人物
三影  潤 「桐影秘密探偵社」刑事担当の調査員。
桐崎 秀哉 「桐影秘密探偵社」民事担当の調査員。
桐崎 桃子 「桐影秘密探偵社」秘書兼事務員兼会計係。旧姓・小田。
井草 敦雄 アクセサリー店経営。32~3歳。
井草 千鶴 敦雄の妻。短歌グループのメンバー。敦雄と結婚して1年そこそこ。
志摩木美那 井草家の通いの家政婦。22~3歳。週5で通う。
千鶴の亡父。千鶴が高校時代に死亡。大地主。
千鶴の亡母。数年前に死亡。
保津 輝子 千鶴の親友。出版社の校正の下請け。
楠原茂登子 千鶴の亡母の友人。資産家の未亡人。三影の知人。
高城  賢 会社員。千鶴の元恋人。元・Q大学経済学部の新左翼学生。
友人 輝子の友人。「旭日印刷」社長。