三日間の悪夢(みっかかんのあくむ)
  初出誌
1973年(昭和48年) 別冊小説現代7月号
 作品関連
  雑誌 1973年 別冊小説現代7月号 浪速書房
  書籍 1976年 死を呼ぶ灯 立風書房
  書籍 1980年 三日間の悪夢 角川文庫
 事件の舞台
   浅草・・・蕎麦屋「福寿庵」
   亀戸・・・落合儀平宅
   鶯谷・・・かね子が一郎のシャツを隠したコインロッカー
   神田錦町・・・佐伯弁護士事務所
   葛飾・・・一郎が以前勤めていた板金工場
 あらすじ
 息子の一郎が家出をしてしまったうえに姑のトヨが耄碌し始め、かね子の悩みの種は尽きることがない。そんなある日、一郎の中学時代のクラスメイト・柏井貞子から、浅草で一郎の姿を見かけたと連絡が入った。早速浅草に向かったかね子は、一人暮らしの老人の殺害現場に出くわし、犯人が一郎だという噂を耳にした。
 登場人物
小橋かね子 生命保険の外交員。トヨと二人暮らし。
小橋 一郎 かね子の一人息子。19歳。不動産屋の事務員だったが家出中。
小橋 トヨ かね子の姑。70歳過ぎ。
柏井 貞子 一郎の中学時代のクラスメイト。印刷所の娘。
柏井 貞子の父。印刷所所長。
落合 儀平 亀戸に住む一人暮らしの金貸し。
卯ノ木忠司 一郎が住むアパートの同居人。バー「ベッキイ」の店員。
佐伯 神田にある「佐伯弁護士事務所」の弁護士。
おかみさん 浅草の蕎麦屋「福寿庵」のおかみさん。
古道具商 落合家の裏手にある古道具商。
K署刑事。