黄色の誘惑(きいろのゆうわく)
  初出誌
1973年(昭和48年) 小説宝石5月号
 作品関連
  雑誌 1973年 小説宝石5月号 光文社
  書籍 1973年 赤と白の賭け 講談社
  書籍 1982年 赤と白の賭け 講談社文庫
  ドラマ 1983年 黄色の誘惑 TBS
  雑誌 1999年 別冊小説宝石初夏号 光文社
 事件の舞台
   池袋・・・高松屋デパート
   板橋区N町・・・坂田和道宅
   神田・・・旭光印刷
   練馬・・・北島部長が暮らす公社住宅
   小菅・・・発見されたひろみが発見される
 あらすじ
 池袋の「高松屋」デパートへ買い物に行った主婦の美音子は、ふとしたでき心から黄色のスカーフを万引きしてしまった。そして急いでデパートを出ようとした時、突然見知らぬ一人の紳士に肩をたたかれてしまう。しかし紳士は彼女を咎めようとはせず、罪は見逃す代わりにあることをやってほしいという条件を出してきた。その条件とは、別れた女房のもとにいる自分の子供を家から連れだしてほしいということだった。
 登場人物
美音子 一般の主婦。体格は小太り。
美音子の夫。
美音子の息子。1歳半。呼び名は「チャオ」。
坂田 和彦 家具デザイン会社のデザイナー。22歳。
坂田きよみ 和彦の妻。21歳。会社の市場調査の集計係。
坂田ひろみ 和彦の娘。1歳。
北島 「旭光印刷KK」部長。
北島夫人 北島の妻。
葉村 美音子宅の近所の住人。「旭光印刷KK」社員。
エレベーターガール 「高松屋」デパートのエレベーターガール。空色の服を着ている。
紳士 エレベーターの客。ロマンスグレイの紳士。
老婆 エレベーターの客。道行コートの老婆。
青年 エレベーターの客。学生風。
紳士の姉 紳士の姉。一人暮らしの未亡人。