石段の家(いしだんのいえ)
  初出誌
1973年(昭和48年) 小説現代3月号
 作品関連
  雑誌 1973年 小説新潮3月号 新潮社
  書籍 1973年 赤と白の賭け 講談社
  書籍 1974年 推理小説代表作選集 1974年版推理小説年鑑 講談社
  書籍 1976年 仁木悦子 自選傑作短編集 読売新聞社
  書籍 1979年 犯罪ショッピング 講談社文庫
  書籍 1982年 赤と白の賭け 講談社文庫
  書籍 1986年 石段の家 自選傑作集 ケイブンシャ文庫
  書籍 1987年 仁木悦子集 リブリオ出版
  書籍 2002年 子どもたちの探偵簿 朝の巻 出版芸術社
 事件の舞台
   市内A町4丁目・・・笹尾伸子宅、他石段沿いの近所の住人たちの家
 あらすじ
 ある年のクリスマスイブの日、石段沿いの住宅地に住む笹尾家の近所で「変なサンタ事件」が発生した。いくつもの家々の郵便受けに何枚かの千円札が投げ入れられるという事件だ。しかし笹尾家だけは千円札が投げ込まれなかった。そして警察に千円札を回収された近所の住民からは、笹尾家は千円札をネコババしたと変な噂を流されてしまった。そして年が明けると今度は近所で男性ものの下着の盗難事件が複数おこり、その際も夫を亡くした伸子が犯人ではないかと悪い噂を流されてしまう。そのため伸子はノイローゼ気味になってしまい、伸子の長男・誠は心配するのだが…。
 登場人物
笹尾  誠 市内A町4丁目の石段沿いの住宅地に住む小学6年生。
笹尾 由紀 誠の妹。小学3年生。甘えん坊。
笹尾 伸子 誠・由紀の母。生け花の講師。夫を亡くし女手一人で二児を育てる。
誠・由紀の亡父。2年前にガンで死亡。
おじいちゃん 誠・由紀の祖父。少し離れた場所で暮らしている。中風で寝たきり。
おばあちゃん 誠・由紀の祖母。おじいちゃんの妻。
坂井のおばさん 笹尾家の1軒下の住人。誠・由紀に親切。
坂井かずみ 笹尾家の1軒下の住人。おばさんの娘。幼稚園児。
菅原のおじさん 笹尾家の2軒下の住人。新聞記者。
中石のおじさん 笹尾家の3軒下の住人。段ボール製作会社の課長。
中石のおばさん 笹尾家の3軒下の住人。おじさんの妻。伸子と仲が悪い。
佐々木 笹尾家の4軒下(?)の住人。
伊藤 笹尾家の5~6軒下の住人。
山田のおばさん 笹尾家の1軒上の住人。
堀のおじさん 笹尾家の2軒上の住人。
堀のおばさん 笹尾家の2軒上の住人。おじさんの妻。
堀  直子 笹尾家の2軒上の住人。おじさんの娘。女子大付属の小学校に通う。
畑野 A町3丁目の住人。娘が直子と同級生。
みどり 由紀の友だち。裕福な家庭の娘。
曾木 夏枝 中石の会社の受付嬢。
勝ちゃん 「岡野クリーニング店」の店員。
ペンキ屋 ペンキ屋のおじさん。