色彩の夏(しきさいのなつ)
  初出誌
1972年(昭和47年) 推理8月号
 作品関連
  雑誌 1972年 推理8月号 双葉社
  書籍 1975年 夏の終る日 毎日新聞社
  書籍 1983年 夏の終る日 角川文庫
  書籍 2005年 探偵三影潤全集 青の巻 出版芸術社
書籍 2022年 冷えきった街/緋の記憶 東京創元社
 事件の舞台
   高田馬場・・・桐影秘密探偵社
   東伊豆H町・・・ダイヤモンドホテル、マリンガーデン
   保谷・・・松宮庄平邸、工学部助教授宅
   鶯谷・・・多鶴子が住むアパート
   池袋・・・さよ子が龍一を預ける知人のアパート
   五反田・・・野木和夫のマンション
   渋谷・・・桃子の友人の手芸材料店
 あらすじ
 三影は休暇中に東伊豆で出会った女性が、偶然仕事先で轢き逃げされそうになったところを助けた。彼女は資産家の娘・松宮かおるといい、経営者を引退した父・松宮庄平と兄嫁母子の4人で保谷の大豪邸に暮らしていた。兄嫁・松宮さよ子によると、かおるは何度か命を狙われるようなことを経験しており、こんな心配事を体の弱い父の耳に入れたくないため黙っていてほしいというのだ。そこで三影は密かに調べてみると、東伊豆で殺害された女性が、かおると間違われて殺された可能性を見つけ出した。
 登場人物
三影  潤 「桐影秘密探偵社」刑事担当の調査員。
桐崎 秀哉 「桐影秘密探偵社」民事担当の調査員。
桐崎 桃子 「桐影秘密探偵社」秘書兼事務員兼会計係。旧姓・小田。
松宮 庄平 資産家。特殊合板加工で財を成す。保谷の自宅で病気療養中。
松宮 龍平 庄平の長男。3年前に航空機事故で死亡。
松宮さよ子 龍平の妻。30歳前後。
松宮 龍一 龍平とさよ子の長男。産まれたばかり。
松宮かおる 庄平の長女。龍平の妹。21~2歳。
助教授 保谷に住む工学部助教授。
野木 和夫 フリーライター。27歳。ほおひげの男。作品の一部で「野木和男」の表記もあり。
西田登美子 野木家の隣人。外国航路の高級船員の妻。
友人 桃子の友人。手芸材料店店主兼編み物教室講師。未亡人。
友人の子。母子家庭で育つ。
海水浴客 東伊豆の「ダイヤモンドホテル」の宿泊客。
若者 東伊豆の「ダイヤモンドホテル」の宿泊客。アロハの若者。
若者のガールフレンド。
フロント 「ダイヤモンドホテル」のフロントクラーク。
子供 東伊豆に住む子供。