倉の中の実験(くらのなかのじっけん)
  初出誌
1972年(昭和47年) 別冊小説現代7月号
 作品関連
  雑誌 1972年 別冊小説現代7月号 講談社
  書籍 1980年 銅の魚 双葉社
  書籍 1984年 銅の魚 角川文庫
  書籍 2002年 子供たちの探偵簿 昼の巻 出版芸術社
書籍 2011年 子どもたちの長い放課後 ポプラ文庫ピュアフル
書籍 2013年 古書ミステリー倶楽部 光文社文庫
 事件の舞台
   千葉県N町・・・ユリ・篤夫が住むお屋敷のような家、冬子が住む社宅
 あらすじ
 池袋から千葉県N町に転校してきた冬子の友だち・ユリの家は、周りの家とは違う大きな屋敷で庭に大きな土蔵があるほどの規模だ。その土蔵は昔ユリたちの祖父が療養していたが、現在ではユリの兄・篤夫が勉強部屋として使っている。彼は根が暗い性格で、遊びに来る冬子を蔵に連れこんではくだらないイタズラをして面白がっている小心者だった。そんな兄や口うるさい母に対してユリはあまりいい感情を持っていない様子だった。
 登場人物
冬子 池袋から千葉のN町に転校してきた小学6年生。あだ名は「フーコ」。
ユリ N町で大きな屋敷に住む冬子のクラスメイト。
篤夫 ユリの兄。高校1年生。
お父さん ユリ・篤夫の父。おじいちゃんの娘と結婚・婿養子となったが、娘が亡くなり現在の妻と結婚している。
お母さん ユリ・篤夫の母。口うるさい。
おじいちゃん ユリ・篤夫の亡祖父。蔵の中で療養していた。
パパ 冬子の父。工場に勤める会社員。社宅暮らし。
ママ 冬子の母。