凶運の手紙(きょううんのてがみ)
  初出誌
1969年(昭和44年) 読物専科
 作品関連
  雑誌 1969年 読物専科 毎日新聞社
  書籍 1971年 赤い真珠 毎日新聞社
  書籍 1978年 凶運の手紙 角川文庫
  ドラマ 1990年 結婚指輪 日本テレビ
 事件の舞台
   北陸のN市・・・真理子の郷里、梅井文房具店、房代の両親の家 など
 あらすじ
 東京で働く大池真理子は、結婚したばかりの夫・俊彦とともに彼女の郷里である北陸のN市へ両親の墓参りにやってきた。すると彼女の元クラスメイト・梅井から真理子宅の隣人だった精薄児の田津野房代が、6年前に殺されていたことを聞いた。そこで当時の話を調べてみると、房代は真理子を装った人物からの手紙によって、殺害現場の雑木林におびき出され殺された事実を知った。
 登場人物
大池真理子 東京の商事会社のタイピスト。24歳。N市生まれ。旧姓・佐藤。
大池 俊彦 真理子の夫。29歳。東京生まれ。電機メーカーの設計技師。
田津野房代 真理子がN市に暮らしていた頃の隣人。精薄児。
八木 和道 N市にある建設会社の庶務課の社員。大学時代、真理子の家に下宿していた。
真理子の亡父。真理子が高校3年の秋に病死。
真理子の亡母。2年前に病死。
伯父 真理子の伯父。N市に近い農村に住む。
梅井 茂子 真理子の元クラスメイト。中学校近くにある「梅井文房具店」の嫁。
梅井 茂子の夫。「梅井文房具店」店主。
茂子の義母。
松代 貞夫 真理子の元クラスメイト。運送屋の運転手。
房代の母。
山中 昔、房代が住んでいた家の現在の住人。