老人連盟(ろうじんれんめい)
  初出誌
1968年(昭和43年) 小説現代3月号
 作品関連
  書籍 1968年 小説現代3月号 講談社
  書籍 1979年 みずほ荘殺人事件 角川文庫
  書籍 1991年 一瞬の人生 講談社
  書籍 2002年 子供たちの探偵簿 昼の巻 出版芸術社
書籍 2023年 花は夜散る あすなろ書房
 事件の舞台
   昭島市K町・・・知枝子宅、本庄則彦宅、林由紀子宅、梅村ハツノ宅、公園
   池袋・・・マサの娘の家
   杉並・・・井上美紀宅
 あらすじ
 中学2年生の知枝子は、いつも公園で野良猫に餌をやっているおばあさん・梅村ハツノと仲良くなった。すると、ハツノには彼女と同年代の話し友達が男女問わず数名いて、暇になると公園に集まってくるようだった。そのメンバーも元・小学校の校長や元・巡査部長と経歴も様々だ。そんな彼らの前に少年院帰りの本庄夏彦が現れた。彼は訪ねた兄の家で兄の妻・佳代の死体を発見し殺人の疑いをかけられているが、無実だということを夏彦と仲の良い義妹・井上美紀に伝えたいというのだ。ハツノたちは警察に知られぬように、少年の希望をかなえつつ犯人を探そうと動き出した。
 登場人物
知枝子 団地に住む中学2年生。
梅村ハツノ 青い屋根の家に住むおばあさん。公園で野良猫に餌をやることがたのしみ。
大野 マサ ハツノの話し友達。編み物が好き。
井田 きよ ハツノの話し友達。腰が曲がっている。
浅見 ノブ ハツノの話し友達。痩せた体型でいつも孫をおんぶしている。
正木古志郎 ハツノの話し友達。背が高く金縁眼鏡をかけた元・小学校の校長。
今 裕之助 ハツノの話し友達。ずんぐりした禿げ頭の元・巡査部長。
本庄 夏彦 一ヶ月前に東京少年院を出所したばかりの少年。
本庄 則彦 夏彦の兄。32歳。自動車のセールスマン。
本庄 佳代 則彦の妻。26歳。旧姓・井上。
井上 美紀 佳代の妹。高校生。夏彦と同じ年齢。
林 由紀子 則彦宅の隣人の主婦。
黒井 辰巳 東京電力の集金係。44歳。
マサの娘。
ノブの息子の嫁。社長秘書。
息子 ハツノの息子。
ハツノの息子の嫁。
ハツノの息子の第一子。
ハツノの息子の第二子。
お手伝い 梅村家のお手伝い。
知枝子の母。
岡野 知枝子のクラスメイト。
チャメ 公園にいる野良猫。
トラ 公園にいる野良猫。
チョン子 公園にいる野良猫。