鬼子母の手(きしぼのて)
(『微笑の素顔』改題)
  初出誌
1967年(昭和42年) 小説現代10月号
 作品関連
  雑誌 1967年 小説現代10月号 講談社
  書籍 1969年 愛欲の罠 講談社
  書籍 1979年 死の花の咲く家 角川文庫
  書籍 1996年 学園ミステリー傑作集 光文社文庫
  書籍 2002年 子供たちの探偵簿 朝の巻 出版芸術社
  書籍 2006年 恋人とその弟 岩崎書店
 事件の舞台
   都下?・・・狭山宅、徳村宅、小学校、オルガン教室
 あらすじ
 小学5年生の狭山伸子(ノンコ)は、同じクラスの徳村秋絵(アコ)と大の仲良しだ。しかしママの異常な教育熱心さに圧倒されているアコの姿に、ノンコは小さいながらも心を痛めていた。授業参観日の放課後、アコは教室でクラス担任の江木に、色気を使って何かを言い寄るアコのママの姿を見てしまう。そしてノンコはアコの家で、一緒に宿題をしていた時にあるトラブルに巻き込まれてしまう。
 登場人物
狭山 伸子 小学生。5年2組生徒。あだ名は「ノンコ」。
徳村 秋絵 伸子のクラスメイト。あだ名は「アコ」。
徳村夫人 秋絵の母。熱狂的な教育ママ。
狭山 礼子 伸子の妹。
狭山の父 伸子・礼子の父。
狭山の母 伸子・礼子の母。
狭山の兄 伸子・礼子の兄。中学3年生。
幸子 伸子・礼子の伯母。母の妹。
江木 5年2組のクラス担任。
島田 5年2組生徒。
佐々木 5年2組生徒。
田中 5年2組生徒。
森岡 オルガン教室の講師。
木村 オルガン教室の生徒。
朝井 狭山家の近所の医師。