死の花の咲く家(しのはなのさくいえ)
(『薄暗い部屋』改題)
  初出誌
1966年(昭和41年) 推理小説研究3号
 作品関連
  雑誌 1966年 推理小説研究3号 日本推理作家協会
  雑誌 1969年 推理ストーリー 双葉社
  書籍 1976年 仁木悦子 自選傑作短編集 読売新聞社
  書籍 1979年 死の花の咲く家 角川文庫
  書籍 1986年 石段の家 自選傑作集 ケイブンシャ文庫
  書籍 2006年 名探偵コレクション(1) 線の巻 出版芸術社
  書籍 2020年 死の花の咲く家 昭和ミステリールネサンス 光文社文庫
 事件の舞台
   阿佐ヶ谷・・・西片譲平邸
 あらすじ
 体を壊し休職中の新聞記者・吉村駿作は、新聞社前の喫茶店で2年前まで働いていた田垣宏子から相談を受けることになった。大資産家である彼女の父・西片譲平は、喉頭ガンにかかり現在は療養中なのだが、金の亡者と化している親類たちが早く遺産を手に入れるために彼の命を狙っているというのだ。そこで駿作は宏子と共に西片邸に向かうが、そこで親類のひとり・帆出美加の扼殺死体が発見される。
 登場人物
吉村 駿作 東都新報社社会部記者。胸を悪くして療養中。
田垣 宏子 東都新報社前の喫茶店「ルビイ」に2年前までアルバイトをしていた女性。
西片 譲平 宏子の実父。
田垣 スエ 宏子の母。西片家の元・小間使い。
帆出 美加 譲平の次弟の長女。バツイチで洋裁をしている。次弟夫婦はすでに死亡。
帆出 幸男 譲平の次弟の長男。売れない画家。
植木源一郎 譲平の妹の息子。私立東星学院大学写真学科。
西片 繁三 譲平の末弟。無職。
野毛 善枝 譲平の秘書。25~6歳。
熊田 竜吉 東都新報社社会部記者。駿作の同僚。
水野 東都新報社社会部記者。駿作の同僚。