はやし    なか     いえ
林の中の家
  初出誌
1959年(昭和34年) 宝石1~6月号
 作品関連
  書籍 1959年 宝石1~6号 宝石社
  書籍 1959年 林の中の家 講談社
  書籍 1961年 林の中の家 講談社ロマンブックス
  書籍 1961年 仁木悦子集 立風書房
  書籍 1974年 林の中の家 新装版 講談社ロマンブックス
  雑誌 1976年 別冊幻影城9 仁木悦子 幻影城
  書籍 1976年 林の中の家/殺人配線図 立風書房
  雑誌 1977年 別冊幻影城9 仁木悦子 保存版 幻影城
  書籍 1978年 林の中の家 講談社文庫
  書籍 1999年 仁木兄妹長篇全集 夏・秋の巻 出版芸術社
  書籍 2011年 林の中の家 ポプラ文庫ピュアフル
 事件の舞台
   世田谷区K町・・・水原啓太邸
   世田谷区T町・・・近越常夫宅、達岡康樹邸、内海義彦邸、飲み屋「筑前」
   中野・・・ルネ洋裁店
   上野・・・直子と房子が通った音楽学校
 あらすじ
 ある日の夜、貴金属商・水原啓太邸で留守番をしていた仁木兄妹の元に一本の電話がかかってきた。電話は女性の声で林の中にある近越常夫邸へ雄太郎に来てほしいという内容だったが、「林の中の・・・」といいかけた後に女性の悲鳴が聞こえ、そのまま事切れたのだ。早速雄太郎と悦子が車で近越邸に向かうと、二人は室内で女性の撲殺死体を発見する。死体の女性はアルゼンチンタンゴ歌手・内海房子で近越の妻・音子とは女学生時代のクラスメイトだったが、音子はこのところ夫・常夫と別居状態にあった。さらに遅れて到着した房子の夫・内海義彦も房子の死を悲しむどころか怒っている様子だ。そこで仁木兄妹は房子の実家である達岡家に房子の死を知らせることになった。
 登場人物
仁木雄太郎 植物学専攻の学生。頭脳明晰。
仁木 悦子 雄太郎の2つ年下の妹。音大の師範科に通う学生。好奇心旺盛。
近越 常夫 ラジオドラマの脚本などを書く劇作家。
近越 音子 常夫の妻。夫とは別居中。中野の洋裁店「ルネ洋裁店」の店主兼デザイナー。
達岡 康樹 元「達岡商事」社長。70歳くらい。心臓疾患で職を退き療養中。
先妻 康樹の一番目の妻。病死。
内海 房子 康樹と先妻の長女。アルゼンチンタンゴ歌手。芸名「達岡房子」。音子の同級。
内海 義彦 房子の夫。事実上「達岡商事」の社長。
内海 次郎 義彦の長男で養子。
内海世津子 義彦の妹。23歳。内海家に同居。切手蒐集が趣味。
達岡八重子 康樹の二番目の妻。
達岡 敏樹 康樹と八重子の長男。房子の異母弟。
津本 広行 敏樹の友人。素人劇団の演出見習い。達岡家に下宿。
原  照美 康樹の亡姉の娘。19歳。女子大生。身寄りが無いため達岡家に同居。
志田 晴江 敏樹の恋人。「ルナ洋裁店」の縫い子。康樹は敏樹との仲を許していない。
志田幸次郎 晴江の父。元・陸軍大佐。
速水 文江 幸次郎の長女。晴江の姉。次郎の産みの母。ノイローゼ気味。
速水  誠 文江の夫。自動車会社の社員。自動車事故をおこし失職、現在失踪中。
速水よし子 文江の長女。10歳。
速水  弘 文江の長男。6歳。
ナカ 内海家のベテラン女中。
富枝 内海家の若い女中。
田上 内海家の運転手。
江川みどり 義彦の愛人。27~8歳。未亡人。華道の教授。房子の友人。
江川 みどりの亡夫。誠の同僚だったが、誠がおこした自動車事故で死亡する。
江川 友子 みどりの長女。
菊代 元・達岡家の女中。
乳母 房子の乳母。先妻が死亡後も残り房子を育てる。
マサ子 次郎の遊び友だち。
マサ子の兄。次郎の遊び友だち。すり切れた上っぱりを着た男の子。
河崎 ミネ 近越邸の近所にある八百屋のおかみ。
少年 近越邸の近所に住む高校生。丸刈りの少年。
少女 近越邸の近所に住む女子高校生。
ジョニイ 「ルネ洋裁店」で飼われている犬。シェパードに似ているが雑種。
八杉 ジョニイの訓練士。
課長 誠の大阪時代の上司。誠がおこした自動車事故で重傷を負う。
北見 彰弘 サックス奏者。
主人 T駅前にある飲み屋「筑前」の主人。
水原 啓太 仁木兄妹の居候先の家の主人。貴金属商。夫婦で海外へ外遊中。
水原 直子 啓太の妻。オペラ歌手。音子の音楽学校時代の友人。
警視庁捜査一課警部補。浅黒く太った体格。
警官 S署の警官。