かあちゃんは犯人じゃない
(かあちゃんははんにんじゃない)
  初出誌
1958年(昭和33年) 宝石2月号
 作品関連
  雑誌 1958年 宝石2月号 宝石社
  書籍 1958年 現代推理小説全集 角川書店
  書籍 1958年 粘土の犬 大日本雄弁会講談社
  映画 1958年 かあちゃんは犯人じゃない 大映
  書籍 1959年 探偵小説年鑑 1959年版 宝石社
  書籍 1960年 粘土の犬 講談社ロマンブックス
  書籍 1961年 仁木悦子集 東都書房
  雑誌 1963年 宝石増刊「現代オール推理作家傑作集」 宝石社
  書籍 1970年 本格派の系譜(2) 立風書房
  書籍 1974年 宝石推理小説傑作選 第3巻 いんなあとりっぷ社
  書籍 1976年 仁木悦子 自選傑作短編集 読売新聞社
  書籍 1977年 粘土の犬 講談社文庫
  書籍 1986年 石段の家 自選傑作集 ケイブンシャ文庫
  ドラマ 1988年 かあちゃんは犯人じゃない 関西テレビ
  書籍 1991年 昭和ミステリー大全集 中巻 新潮文庫
  書籍 2002年 子どもたちの探偵簿 朝の巻 出版芸術社
  書籍 2017年 粘土の犬 仁木悦子傑作短編集 中公文庫
 事件の舞台
   都下の下町?・・・高倉平造宅、長谷川巡査宅、「山本建設」、勝田宅、銭湯「梅の湯」
 あらすじ
 小学5年生の和夫は母が大好きなのだが、その母が癇癪もちの和夫の義父・平造との仲が悪く、子どもながらに心を痛めていた。ある日、外で友達と遊んでいた和夫はシャボン玉をつくるためシャボンを取りに家にもどった。自分のシャボンを使うと激しく怒鳴る父に見つからないようにコッソリ家の中に入った和夫だったが、彼は居間で父の死体をみつけ、母が容疑者として警察に連れていかれてしまう。
 登場人物
野沢 和夫 小学5年生。母が大好き。
かあちゃん 和夫の母。作品上名前は出てこないが、「野沢」姓。
高倉 平造 和夫の義父。元・質屋で現在は古着の転売をしている。母は和夫を連れ平造のもとに嫁いだ。
長谷川 町の巡査。
長谷川信一 和夫の友だち。あだ名は「信公」。
長谷川のおばさん 信一の母。
勝田 平造の仕事の相棒。
赤名 長治 チンピラ。
おじさん 「堀薬局」のおじさん。
あんちゃん 米屋のあんちゃん。
佐藤 近所の主婦。かあちゃんの友人。
春美 居酒屋「きっこう屋」の女店員。
板前 居酒屋「きっこう屋」の板前。
監督 「山本建設」の現場監督。
婦人警官 地元の警察の婦人警官。