クリスマススペシャル
聖夜の逃亡者
まだ見ぬわが娘を救え!
サンタになれない父の最後の賭け・・・
放映日:1994/12/24 <キャスト>
岩野 辰雄:水谷  豊
菱川 恵理:かとうかずこ
菱川 陽一:篠塚  勝
菱川ミチル:上脇 結友
桐沢かすみ:小松 千春
菱川比奈子:泉  晶子
安斎 珠子:丸山ひでみ
深井 刑事:井川比佐志
佐久間刑事:片桐 竜次
野村刑事部長:平野  稔
原作「聖い夜の中で」
光文社文庫「聖い夜の中で」に収録
<脚本>信本 敬子
<監督>吉川 一義
 <あらすじ>(「朝日新聞」1992年3月23日24面<試写室> より)
子への切ないほどの愛
 クリスマスイブのドラマというと、若い男女の恋愛ものを思い浮かべる人も多いことだろう。が、これは名乗りすらあげることのできない父親の、子供に対する切ないほどの深い愛情を描いている。
 辰雄(水谷豊)は六年前、酔っ払い客ともみあいになり、はずみで相手を死なせてしまう。身重の妻・恵理(かとうかずこ)とは離婚し、服役した。
 その後、恵理は娘のミチル(上脇結友)を産み、財閥の御曹司とミチルを連れて再婚していた。
 そんな中、辰雄は刑務所仲間から、なにものかがクリスマスの時期にミチルを誘拐する計画を企てているという話を聞く。居ても立ってもいられなくなった辰雄は、出所を一週間後に控えているにもかかわらず脱走する。そして、その翌日、ミチルが実際に誘拐されてしまった。
 現実離れした設定にはとまどいを覚えたが、水谷の好演に最後までぐいぐいと引き込まれた。水谷を追う刑事役の井川比佐志もいい味を出している。
<ロケ地>
三鷹・小鳩幼稚園
ホテル リンクス
 <感 想>
6年前の岩野がおこした殺人の場面以外、血みどろな出来事がないまさに「仁木悦子の小説」という感じのドラマ。
どちらかというと「ミステリー」よりも「父子の愛」を重視したシナリオづくりになっている。
主演の水谷豊は父としてのせつなさを、井川比佐志はその岩野を信じ続ける刑事を、それぞれ好演している。